イスノキ(柞)と虫こぶ
万葉の森公園のイスノキにできた虫こぶ(虫えい)。イスノキではアブラムシの刺激で葉に虫こぶができる。
これが成長すると最初の写真のような虫こぶになる。これはちょっと小さめ。
アブラムシの出て行った後には直径5ミリくらいの穴ができ、そこに唇をあてて吹くと「ヒュー」と笛のように音が出る。そのためイスノキには「ヒョンノキ」とか「ヒョウノキ」という別名がある。森町の小国神社には大きなイスノキがあって御神木とされ、御守りが作られている。近くのお店にはお饅頭もありますよ。
イスノキはコナラなどと並んで万葉集の「ははそ」の候補。
山科の石田(いはた)の小野の柞原(ははそはら)見つつか君が山路越ゆらむ
藤原宇合 巻9-1730
「山科の石田の野の柞の原を見ながら、あなたは今頃山道をこえているのでしょうか。」