万葉集の植物たち

浜北万葉の森公園が好きです。万葉集の植物について書いていきます。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ときじくのかくのこのみ ニッポンタチバナ

古事記には垂仁天皇が田道間守を遣わして常世の国から不老不死の霊薬「ときじくのかくのこのみ」を持ち帰らせたという話がのっている。そして「ときじくのかくのこのみ」はニッポンタチバナのことだという。ニッポンタチバナは日本に昔からある柑橘類で「ヤ…

ヤドリギ 

ミズメの木の高い枝にヤドリギ(万葉集では「ほよ」)が寄生している。右の上に鳥の巣のように見えるのがヤドリギ。ふつう高い枝に寄生するので近くから見れないけど、万葉の森公園ではすぐそばで観察できますよ。 もっと接近すると、 丸く見えるのは実。鳥が…

センダンの実

センダン(万葉集では「あふち」)は晩秋から枝いっぱいに黄色い実をたくさんつけるので遠くからでもよく目立つ。 他の実が鳥に食べられてもセンダンの実はいつまでも残っている。センダンの実を食べる鳥は限られているからだとか。 実の大きさは直径2センチぐ…

冬のイチョウ

葉を落とした後の冬のイチョウもいい。灰色の樹皮が青空にはえて美しい。そばに寄ってみる。幹を触ると樹皮は厚く、押すと弾力がある。イチョウは2億年前から地球にある木。このコルク質の樹皮のおかげで厳しい気候の変化を生き延びてきたらしい。イチョウを…